英検の人気が年々高まっているのはご存知でしょうか?
TOEICやTOEFLが浸透するにつれ、英検は活用範囲が限られるような印象を持っていた方も少なくないと思います。
しかし、実は2021年から英検S-CBTが採用されたこともあって、また英検人気が高まっているんです。
本ページでは、新たな試験形式として登場した英検S-CBTの基礎情報と特徴をご紹介するとともに、従来の英検や他の英語試験との比較についてご紹介します。
また、英検を活用できるシーンも年々広がってきていますので、その一例をご紹介いたします!
英検S-CBTとは?基本情報と特徴
まずは、英検S-CBTの基本情報と特徴について確認しましょう!
英検S-CBTについて:従来の試験との違い
英検S-CBT(コンピュータベース試験)は、日本英語検定協会が提供する新しい試験形式です。
従来の筆記試験と異なり、全ての問題がコンピュータ上で出題され、受験者は画面上で解答します。
年間を通して複数回実施され、受験日や会場を自分のスケジュールに合わせて選べるため、柔軟性が高いのが特徴です。
結果も従来の試験よりも早く通知されるため、次のステップにスムーズに進むことができます。この新形式は、時間や場所の制約を感じずに受験できる点で人気が高まっています。
英検S-CBTの登場で、スピーキングも含めて1日で英検受験が可能になりました。
他の英語試験との違い
英語力を測定する試験は複数あり、用途や目的によって試験を使い分けることが出来ます。
また、試験によって測ることのできる英語力の種類が微妙に違っていたり、受験者層も違います。
その上、国によってメジャーな英語試験が違うこともありますので、提出先がどこの国かということも考慮にいれなければなりません。
日本国内での利用であれば、英検S-CBTは英語力を証明する試験として十分知名度があると言えます。
試験名 | 主な用途 | 受験者層 | 試験形式 | 評価基準 | 活用分野 |
---|---|---|---|---|---|
英検S-CBT / 英検 | 学校の単位認定、国内の資格としての活用 | 学生、社会人 | 筆記試験(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング) | 合格・不合格制 | 日本国内の教育機関、就職活動、資格認定 |
TOEIC | ビジネスでの英語力証明 | 社会人、就活生、ビジネスパーソン | リスニングとリーディング、スピーキング(別試験) | 10~990点のスコア制 | 企業での採用、昇進、社内評価 |
IELTS | 海外留学・移住、海外での職業資格 | 留学希望者、移住希望者、専門職 | リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング | 0~9.0のバンドスコア | 海外留学、移住、資格申請 |
CASEC | 自己評価、簡単な英語力診断 | 学生、社会人 | オンライン試験 | スコア制(400~1000点) | 自己診断や企業の簡易英語評価 |
- 英検は日本国内の学業や資格認定が中心で、就職にも活用されます。
- TOEICはビジネスシーンでの英語力を証明するため、企業での使用が主です。
- IELTSは海外での進学や移住に必須となることが多く、グローバルな活用が特徴です。
- CASECは手軽なオンライン試験ですが、正式な資格としては認知度が低いです。
対象となるレベルと試験形式
英検は5級から1級まであり、幅広いレベルの英語力を評価します。
どの級も、合格することでそのレベルに応じた英語力が証明され、学業や就職で活用されます。
級 | 対象学年・レベル | 評価される英語力 | 試験形式 |
---|---|---|---|
5級 | 小学校中学年レベル | 基礎的な英語、簡単なリスニングとリーディング | L, R |
4級 | 小学校高学年~中学1年生レベル | 簡単な日常会話や基本的な文章理解 | L, R |
3級 | 中学卒業レベル | 日常的な英会話や文章理解。英語で考え、伝える力 | L, R, W, S |
準2級 | 高校2年生レベル | 日常会話に加え、実用的な英語力 | L, R, W, S |
2級 | 高校卒業レベル | より実践的な英語、文章作成能力も重視 | L, R, W, S |
準1級 | 大学中級レベル | 専門的な話題に対応できる語彙と表現力。 「実際に使える英語力」の証明 | L, R, W, S |
1級 | 大学上級レベル | 高度な英語力での発信力および対応力、幅広い語彙力 | L, R, W, S |
- リスニング(L):音声を聞いての理解力
- リーディング(R):文章読解力
- ライティング(W):英作文能力
- スピーキング(S):口頭での表現力(従来型では、2次試験で面接形式)
このように英検は、学年やレベルに応じた試験内容で、多岐にわたる英語力を評価します。
英検を持っていることで、大学入試の外国語試験が免除になる場合があります。
準2級から使える大学があるようなので、受験利用を考えている場合は事前に調べておきましょう!
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英検保有が有利な場合はどんなとき?
数ある英語試験の中でも、学校団体での受験も多く催されている英検はメジャーな試験の一つを言えるでしょう。
英検資格の保有が有利に働くシーンはどんなときでしょうか?
いくつかの例をご紹介します。
大学入試や単位認定での活用
英検は、多くの大学入試や単位認定で活用される資格です。
特に英検2級以上を取得していると、入試の際に英語試験が免除されたり、加点されたりするケースが増えています。大学によっては、準1級や1級を取得していることで、優遇措置がさらに手厚くなることもあります。
また、大学入学後も英検の資格は役立ちます。例えば、英語の単位として認定される制度があるため、授業の一部を免除されたり、履修登録の負担が軽減されたりするメリットがあります。特に英語学科や国際関係の学部では、英検の資格が高く評価され、留学や奨学金の申請時にも有利になることがあります。
公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトによると、大学・短大・専門学校・私立中高校で活用されている学校数は以下の通りです。(2024年9月現在)
- 大学 515校
- 短大 79校
- 専門学校 2校
- 私立中高校 245校
例えば、大学での活用例の一つで、一番低い等級では5級から単位認定の相談要件として利用されている旨が掲載されていました。
また、英検の等級ではなく英検CSEスコア(ユニバーサルなスコア尺度CSE (Common Scale for English) を英検の各級で表記したもので、国際標準規格CEFRに対応しているため世界基準での英語レベルがわかるもの)を要件として挙げている学校もありました。
こうした点から、英検を大学入試や学業の一環として活用することで、よりスムーズな進学や学業生活を送ることが可能です。
英検資格は「生涯有効」なので、受験できるときに取っておくと良いですね。
就活やアルバイトなどの履歴書への記載
英検S-CBTを履歴書に記載することは、特に英語力をアピールしたい際に有効です。就職活動やアルバイトの応募時には、英検2級以上の資格が実践的な英語力の証明となり、採用担当者に好印象を与えます。特に準2級以上から評価されることが多く、2級以上であれば、幅広い業務や職場で活用できる英語力があると見なされるでしょう。
履歴書には取得した級や試験形式(S-CBT)を明記し、最新の結果を積極的に活用するのがポイントです。英語力を重視する企業や職種では、英検の有無が採用の判断材料となることもあるため、特に強調するのがおすすめです。学生や若年層にとっても、英検は資格の少ない中で自己アピールできる重要な要素となります。
海外留学時の英語力証明
英検は、海外留学時に英語力を証明する手段としても役立ちます。
特に、英検準1級や1級は、TOEFLやIELTSに次ぐ英語資格として一部の海外大学で認められています。英検の高いレベルを取得していることで、留学申請時に英語力を証明しやすくなり、必要な書類を簡素化できることもあります。
例えば、オーストラリアやカナダの一部大学では、英検準1級以上を提出することで英語試験の免除が可能です。さらに、英語圏以外の国でも、英語を授業言語とする学部で、英検を英語能力の証明書として活用できるケースがあります。英検を取得していると、現地での学習や生活で必要な英語力を有していると認識され、留学準備がスムーズになります。
また、留学後も英検の資格は役立ちます。たとえば、インターンシップやアルバイトの申請時に英検資格を提示することで、現地企業や団体に対して自分の語学力を効果的にアピールできるのです。特に英検1級を持っていると、専門的な会話やプレゼンテーション能力が求められる場でも高く評価されることがあります。
英検は、国内のみならず、海外でも英語力を証明するための重要な資格となり得ます。
まとめ
英検S-CBTは、柔軟な受験スケジュールや迅速な結果通知が魅力的な新しい試験形式です。
まだ受験したことのないという方は、ぜひ次回から英検S-CBTを活用してみてはいかがでしょうか?
そうして手に入れた英検が、皆さんの学生生活や社会人生活を一つ上のランクに連れて行ってくれるかもしれませんよ。
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