大学入試で存在感を増す「英検」 進学するなら受けて損はなし?理由と対策をチェック!

大学入試

英検S-CBTの実施が広がりをみせている昨今、2023年の英検受験の志願者数は年間450万人に達したと言います。
そして驚くべきことに、その70%以上となる約326万人が中学生・高校生の学生だったそうです。
背景には、「大学入試」の存在があることがわかっています。

英検と大学入試はどのような関係があるのでしょうか?
本記事では、「大学入試」をキーワードに英検人気の理由を探ると同時に、英検を受験しておくメリット・デメリットを確認します。大学受験を考えていて、まだ英検を受けていない方は必読です!

本記事は一部PRを含みます。

英検と大学入試の関係とは?

英検は、国内の大学入試において英語のスコア評価として活用されることが増えてきました。従来の大学入試センター試験や共通テストでは測りにくい実用的な英語力を補完するために、英検のスコアを評価対象として導入する大学が増加しています。

背景には、文部科学省が英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)を総合的に育成することを重視した高校英語学習指導要領に転換したこと、そして大学入試においてもその4技能測定を推進していることがあるようです。
以下は、文部科学省が提示した「大学入試改革における英語資格・検定試験の活用について(関係資料集)」の抜粋です。

令和2年度大学入学者選抜実施要項(令和元年6月4日付け)(抄)
第6 学力検査等
4 資格・検定試験等の成績の活用
(1) 入学志願者の能力・適性や学習の成果、活動歴等を多角的かつ客観的に評
価する観点から、例えば、以下のとおり、学部等の特性及び必要に応じ信頼性
の高い資格・検定試験等の活用を図ることが望ましい。
① 入学志願者の外国語におけるコミュニケーション能力を適切に評価する観
点から、「英語力評価及び入学者選抜における資格・検定試験の活用促進に
ついて」(平成27年3月31日付け26文科初第1495号文部科学省初等中等教育
局長・文部科学省高等教育局長通知)を踏まえ、実用英語技能検定(英検)
やTOEFL等、「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を測ることのでき
る資格・検定試験等の結果を活用する。

②③ (略)

出典:大学入試改革における英語資格・検定試験の活用について(関係資料集)

学校教育自体が、英語をツールとして自分の言葉で発信し、コミュニケーションを取ることのできるようなカリキュラムに転換していたわけですね。

英検のスコアが大学入試で活用される理由

英検は長年の実績に裏付けられた信頼性の高い試験であり、リスニングやスピーキングの実力を評価することができる試験の中では日本でより多く実施されている英語試験の一つです。多くの大学では、こうした英検やその他外部の英語試験を入試に活用することで、大学入試での一発勝負ではなく、4技能を含む英語の実力を測ることができる体制への変換を図ろうとしています。

英検のように4技能を測定するテストを大学独自で準備することは容易ではないですよね。

英検を利用する方がどう考えても合理的です。

英検の受験者増加の背景には、英語教育の改革とそれに伴った大学入試の変化があると言えます。

英検スコアを活用する大学の選び方

英検スコアの利用方法は大学ごとに異なるため、早めに入試要項を確認することが重要です。
一部の大学では、一定のスコア以上を取得すると、一般選抜試験の英語科目が免除される制度を採用しています。また、加点方式で英検スコアが合否判定に反映される場合もあるため、希望する大学の利用方法に合わせた戦略を立てる必要があります。
以下、重要なポイントを確認していきましょう。

英検スコアの利用方式を確認

大学によって、出願資格としての利用試験の免除得点の換算、または加点など、英検スコアの利用方法が異なります。志望校の利用方式に合わせて、英検スコアがどのように評価されるか確認しましょう。

英語資格から英語外部試験の利用可能大学を逆引きできるサイトを見つけました!

受験生のミカタ ヨンナビ

他社様サイトですが、ご紹介させていただきます。参考にしてみてくださいね。

求められるスコア基準

各大学、学部ごとに求められるCSEスコアが異なるため、希望する学部や学科の基準スコアを把握することが重要です。たとえば、難関大学では準1級以上のスコアが有利とされる場合が多いです。

試験回数とタイミング

大学入試で英検スコアを利用する場合、取得タイミングが重要です。

一般的に高校2年生までに2級、高校3年生の初めまでに準1級取得が推奨されることが多いみたいですが、自分に合ったレベルを選択すれば大丈夫。大学出願の期日から逆算して受験していくことが重要ですね。

英検は生涯資格として活用できるシーンが多いですが、大学入試に関しては「出願期間初日から遡って2年以内に受験したもの」とルール付けしているところが多いようです。必ず、出願を考えている大学の入試要項を確認しましょう。

入試方式の確認

一般選抜だけでなく、推薦入試総合型選抜(旧AO入試)で英検スコアを利用できるケースもあります。英語力のアピールとして英検を活用したい場合、各大学の入試方式について調査しておくと有利です。

世界に飛び出す費用はいくら?まずは相談してみよう!

大学入試での英検スコア利用のメリットとデメリット

受験者の目線では、大学入試に英検スコアを活用する最大のメリットは、大学入試という一発勝負に賭けずに、着実に大学合格への道筋を立てられるところではないでしょうか。

試験免除でなく、加点だけだとしても十分心強いですよね。

デメリットとしては、普段の学業にプラスして英検対策が必要になることや、英検の検定料や過去問集などの購入で費用がかかる点が挙げられます。

今は英検S-CBTがあるから、スケジュール調整の面ではハードルが下がっていると言えるでしょう。筆者は全ての試験が1日で終わる英検S-CBTを推奨します。

英検スコアの準備方法と勉強法のポイント

過去問なくして対策なし!まずは過去問を準備しよう

英検に向けた勉強法には、やはり過去問題集の利用が推奨されます。

筆者のおすすめは、過去問1回分 → 答え&解説確認 → 弱点把握からの学習スタートです。

各出版社から過去問は出ていますが、「複数回分掲載されていること」「解説があること」を確認して、購入しましょう。旺文社の過去問は過去6回分とたっぷり掲載されているのでおすすめです。

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過去問を解いた後、単熟語などで語彙を増やしていきましょう。
文章で覚えていくタイプの教材がおすすめです。音声コンテンツもついているので、移動中は聞き流しできます。

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このタイプのテキストは、単語と例文が並ぶタイプよりも記憶に残る気がしてます!

2次試験・スピーキング対策は、オンライン英会話がおすすめ!

前述の通り、英検では4技能を測ります。
スピーキングの対策は、塾や予備校でなかなか出来ないので悩ましい点ではないでしょうか。

筆者のおすすめは、オンライン英会話の活用です!

過去問や単熟語の勉強をしていたらスピーキングテストの試験問題まで手が回らない!とテンパってしまう前に、急がば回れでおすすめなのが「オンライン英会話」です。

オンライン英会話の受講を習慣にしておくことで、スピーキングテストの対策にもなります。
(筆者は、英検用のスピーキングテスト対策ほぼゼロで準1級に合格できました!)

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ぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか? 大学進学を検討しているならば、英検を受けておいて損はなさそうですね。

どの学部に進学するとしても、英語は後々重要になってくるスキルです。毎日の積み重ねで、英語力をつけていきましょう!

以前、私が英語学習のコーチングをした大学生は理系でしたが、大学院進学にあたり英語が必要になり、大変苦労していました。(のちに無事TOEICの目標スコアを達成して、進学しました!)

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